住んでいるマンションを売却しようとして数ヶ月。
なかなか売れる気配がないなぁ・・・とお困りの方が多いのではないでしょうか。
売却までの維持コストも結構かかるものですよね。
「とにかく一刻も早く売りたい」
誰もが抱く思いでしょう。
マンションの販売開始から3ヶ月で売却を決めたのは、私自身が作成した以下の文章でした。
リビングは東側南側が一面窓で、東には遠方に美しい山脈、南には飛行機が飛び立つのを眺める事が出来ます。
あまりにも眺望が素敵なので、住んでいる間、リビングにカーテンを入れる必要がありませんでした。
また、パーティーを20名で行っても圧迫感のないリビングです。
来訪者は必ず
「素敵、テレビドラマで見るようなマンション」
と言ってくれていました。
また、施工時に収納を沢山作りましたので、タンスや本棚等収納具は全く必要ありませんでした。
管理も管理会社様が丁寧に接してくれているので、とても満足しています。
この文章を不動産会社のHPへ掲載していただいたとたんに、見学希望者が増え、一気に売却まですすみました。
購入者の方は、
「この文章に惹かれてマンションを見てみようと思った」
と言われていたそうです。
ここでは、一気に制約に結び付いた文章を作成した3つのポイントを、お伝えさせていただきます。
その1 物件の”良い点”と”悪い点”を考察
マンションの売却を開始してから1ヶ月。
近隣の相場より高額の販売価格を設定している私のマンションには、見学希望者がほとんど現れませんでした。
「不動産会社に任せきりでは良い条件で売却できないかも」
と思い、自分自身でも販売戦略を練ってみようと思って、売却物件の”良い点”と”悪い点”を考察してみました。
まずは、”良い点”を挙げてみました。
次に”悪い点”を挙げてみました。
とても気に入っていたマンションなので、”悪い点”をあまり挙げる事ができませんでした。
その2 競合物件のリサーチ
次に、同じエリアの競合物件を調べてみました。
その結果、
- 他の物件より1.25倍の価格設定である
- 他の物件には目立った特徴が無い
ということが分かりました。
また、リサーチをしていると、
- 実際の広さより広く見える写真に目がいく
- どの物件の紹介分も心に残らない
という事に、気づきました。
そこで、すぐに、自分でマンションの写真を撮りに行きました。
リビングがより広く見える角度を探しました。
そうして、売却マンションの魅力の一つである眺望の良さを晴天の美しい空と共に映り込むようにしました。
その結果、味気ない空室のマンションに、美しい水色が映り込んで、とても美しい写真になりました。
その3 買主のターゲットを絞り込む
競合リサーチをした結果、相場より高額の物件である事や、2LDKである事を考えてみました。
その結果、
ということに気が付きました。
マンションの特徴を考慮して、ターゲットを絞り込みました。
- 部屋数が少ないため、子供のいない世帯
- 「良いものであれば価格に拘らない」価値観の方
- ホームパーティーを頻繁に開く方
- 生活にゆとりのある方
こういった特性の方に響く文章を考えていきました。
子供さんがいて、家計簿とにらめっこしているファミリー層はまったく響かない言葉をちりばめた文章を作成しました。
まとめ
不動産会社のHPに文章を掲載していただいて1週間後、見事に、狙ったターゲット通りの買主の方が見に来られ、すぐに気に入って購入してくださいました。
売却する物件の良さを一番知っているのは、住んでいた人です。
不動産会社に任せきりにせずに、出すぎない範囲で動くことも大切だとつくづく思いました。
たった一度の経験ですが、この記事がお役に立てると嬉しいです。